さてさて、BFL、オキチョビー湖のお話の続きです。
私が渡米した12月中旬以降、寒波らしい寒波はこのフロリダに来ておらず、水温は高め、バスの活性も高くスポーニングベッドもちらほら出来ている状況でコンディションとしてはいい感じです。
練習は毎日、日の出から日の入りまで。

それでも日が短い冬時期なので湖上に居れる時間は11時間程度。


プリフィッシングでざっくり釣るだけでも6~8lbのサイズもポロポロと釣れるほど、特に前日のプラクティスでは20lb以上釣れていい感じでトーナメント当日を迎えました。
このサイズで5匹揃うと上位なんですがね~。

当日は最初のエリアで前日の釣り方が通用せず、釣りを変えると速攻でリミットメイク。とここまでは良かったのですが、その後は釣れども釣れどもサイズアップ出来ず、釣れて来るのはすべてオス。
大きくエリアを変え、今回の本命と思われるエリアへ移動すると、予想以上に多くのボートが入っていました。特にこの日はこのエリアが風裏となったということもあって、参加者(228艇)の半分以上がこのエリアにいるのではないかと思われるほど。
サイズアップを狙うだけなのでフィリッピングメインで釣っていきますが、釣れども釣れども少しづつサイズアップは出来るもののやはりビッグサイズは入らず。回りではポロリっとビッグサイズが釣れるのが目に入り、挙句の果ては私の流した後ろからも他のボートにビッグサイズを釣られる始末。
その後はビッグサイズだけを追って色々動きましたが、結果としてビッグサイズは入らず13lb弱と平凡なウェイト。
今回は特に釣れ釣れ大会の予想だったので、がっくり肩を落として早々と帰路に着いたのですが、私の予想より釣れておらず、順位は228艇中、67位。少ないながらも賞金は手にすることが出来ました。
今回は水位が回復し、これまで私が経験したオキチョビー湖と大きく状況が異なり、本来?の姿のオキチョビー湖を経験出来たような気がします。
さて、お次も同じフロリダ、水系で言うとこのオキチョビー湖の上流に位置するキシミーチェーンが舞台のBASS OPENです。
オキチョビ外道集、外道ですがもちろん日本では釣れない魚種なので楽しいです。
まずはマッドフィッシュ、ライギョのようなかたちですが模様はなく黒っぽい色。もちろんライギョ同様で歯があるので注意が必要。

お次はロングノーズ?ガーパイク。パイクには色々あるみたいで具体的には不明。ただこのパイクの一種はオキチョビに限らず南部では良く見ます。ルアーにはよくアタックしてきますが口が硬くなかなかフックセット出来ません。コイツは50~60cm程度と小型ですが、2m程のサイズの群れに遭遇したときは怖かったですよ。

ちなみにこいつはメチャクチャ臭い!! ガルプと同じ臭いがしました(笑)
フロリダで最もポピュラーな外道、ピッケレル。とにかくよく釣れます、歯が鋭いので取り扱い注意。

釣れたりはないと思いますが、人魚伝説の元ネタ、マナティーもオキチョビー湖の住人。今回は何度も遭遇しました。

草食みたいで、警戒心はまったくなし。詳しくはわかりませんがこの子は2m以上の大きさ、隣にも1m位の子供も?居ました。
オキチョビー湖で釣りしてると、「火事ですか!!!!!?????」、まるで何か爆発が起こったかのような煙がモクモクと上がる景色を良く見ます。どうやらサトウキビ畑などの野焼きの煙らしく、普通の出来事。この後は灰が降り注ぐことになります。

オキチョビー湖の南側を中心とした周囲にはシュガーランドと呼ばれるほどのサトウキビ畑が広がっています。
そのため、道路を走っていても奇妙な形のトラックや農業機械を良く見ることがあります。

実はこのサトウキビ畑、以前は湿地帯だったようで、昔はオキチョビー湖からこの「草の川」と呼ばれた湿地帯を通し、エバーグレイスへと水が流れていたとのこと。
今は洪水対策でオキチョビー湖の周囲をフーバーダイクと呼ばれる堤防がぐるりと囲み、海に繋がる二つのキャナルを通して水位調整をしているようです。
それがどれほどの環境を損なってしまったかは私にはわかりませんが、以前の生態系を取り戻すため、湿地の回復計画もあるようです。
フロリダは非常に豊かな自然が残る土地ですが、それでもそのすばらしい環境は年々変化しているようです。

琵琶湖もそうですが、こうしたすばらしい環境がいつまでもあるようには思えません。